ただ眠いんだ

"人生はコメディだ!"

ネットをやっていて迷う著作権の話

ネットというのはグレーゾーンがかなり大きい。三ツ矢雄二的な意味でなく、「それってアウト?セーフ?」みたいなことが多いのだ。
特に微妙だなあと思うのは著作権に関することである。

これは自分の性格によるところも大きいと思うのだけど、それでも「これってアウト?セーフ?」と思うと最終的に「やめておこう…」となるのだ。

たまに見る「あれってどうなのよ」という事例をいくつか書いてみようと思う。それぞれに関する正確な答えはあまり持ち合わせていないので書くだけだけど。


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「黙認」の幅が広い

ネット上にアップされているコンテンツのほとんどは違法アップロードなんじゃないかと思っている。そしてそれは著作権者の「黙認」によって削除されることなく残っている。
「黙認」というのは微妙な言葉で、バレてるけど訴えはしない…という著作権者の気分次第ではお縄ちょうだいになるであろうギリギリの状態だけど、そこで生きていく人というのはかなり多いように思える。

なにかをアップロードしようと思ったら、著作権者に承諾を得るのが一番正しい道だとは思うのだけど、それはかなりの労力だし、許可を出す方だっててんてこ舞いになるだろう。
ネット上で話題になればタダで広告を出したようなものだし…なんてこともあるだろうから、黙認の幅がどんどん広まってきているんだろう。

違法アップロードされた動画を紹介する

違法にアップロードされた動画というのは、YouTubeに限らずたくさんある。
よく言われるのは、ストリーミングで見るなら平気、ダウンロードしたら違法。という話。
これを信じるのであれば、動画サイトを見ている人のほとんどは法律には触れていないんだと思う。アップロードした人はアウトだけど。 そしてかなりの確率でやっちゃってそうなのは、それをTwitterとかFacebookで紹介するという行為である。

あれってどうなのよ。
ただリンクを張るだけならセーフな感じするけど、Twitterとかはご丁寧に自動でサムネイルとかまで付けてくれる。
それを「この動画見てみて!」と軽く紹介しちゃうのは…

マンガのコマをアップロードする

ちょっと古いけど、「今日も1日がんばるぞい」というマンガのコマがTwitterのTLに溢れていた時期があった。おそらく著作権者の承諾なんて得ていないだろう。画像の出所も違法アップロードののそのまた違法アップロードの…という感じだろう。
その時々で流行っているマンガを紹介したりすると、どうしてもマンガを写真に撮って張り付けて…なんてことが起こりがちである。

あれってたぶん「黙認」されてるんだろうなあ。でも、やっぱりちょっとした心変わりとかでお縄ちょうだいだ。
僕も浦沢直樹のPLUTOと手塚治虫の地上最大のロボットを比較した画像とかアップしてみたいけど、浦沢直樹と手塚治虫のプロダクションを敵に回すかもしれないというのは…

ちなみに「引用」の範囲内であれば著作物は引用できる。

他人の著作物を自分の著作物の中に取り込む場合,すなわち引用を行う場合,一般的には,以下の事項に注意しなければなりません。
(1)他人の著作物を引用する必然性があること。
(2)かぎ括弧をつけるなど,自分の著作物と引用部分とが区別されていること。
(3)自分の著作物と引用する著作物との主従関係が明確であること(自分の著作物が主体)。
(4)出所の明示がなされていること。(第48条)
出典:著作物が自由に使える場合|文化庁

必然性があり、引用部分が明確に区別されており、自分の著作物が主になっていて、どこから引っ張ってきたものか明示されている…
この要件を満たしていれば引用としての扱いとなり、著作権者の承諾が要らなくなる。
引用元とかをTwitterの140文字に収めるのは無理じゃないかな…

表紙だけであればAmazonのアフィリエイトプログラムを使えば画像を引っ張ってこれる*1から、表紙は紹介できる。安心だ。

鉄腕アトム 15

鉄腕アトムの15巻の表紙って、なんかグラビアアイドルっぽいポーズしてるよね。

他のサイトのスクリーンショットを載せる

これも「引用」でなんとかなると思うのだけど、例えば映画の公式サイトとかをスクリーンショットすると、ものすごい勢いで俳優の顔が写るわけで、肖像権やらパブリシティ権やら入り組んだ話になってきそうだ。

Wikipediaによれば

そして、パブリシティ権を侵害するか否かは、その「使用が他人の氏名、肖像権の持つ顧客吸引力に着目し、もっぱらその利用を目的とするものであるかどうかにより判断すべきである」とする裁判例がでている(東京地判平成12年2月29日判時1715号76頁)。
出典:パブリシティ権 - Wikipedia

そうなので、例えば芸能人の写真を大量に載せて、フォロワーを増やしたりPVを稼いだりするのはダメと言うことなのだろうなあ。

テレビの画像とか動画をTwitterにアップする人

もう完全にアウトじゃないかと思うのだけど。あれも引用ってことで…無理だよなあ。コメントとして「笑」くらいしか載ってなかったりするし。

めんどくさいやつって思われるんだろうな

自分でも思う。こういうこと気にしなければだいぶ楽なんだろうなあと。
でも、ちゃんとした引用してると、なんかかっこいいと思うのである。
よくあることなのかと思って友人に聞いたら「違う」とばっさり。悲しいことだ。

たぶん著作権法だってインターネットであったりテクノロジーの動きについて行けない部分が大きくて、スッキリとした答えが出しにくいんじゃないだろうか。
それに「悪意の転載」とか「オススメとして紹介するための転載」とか「なんとなくの転載」とか、それによって悪質度が変わってくるし。
たぶんこれといった答えはなく、「黙認」されることを祈るしかないんだろうな。

個別の話としては、名探偵コナンの公式アプリにコマスタンプなるものがあって、「メール・SNSで使える」って書いてあるんだけど、これってTwitterにあげてもいいんだろうか。そのつぶやきをブログに引用してもいいんだろうか。
謎は深まるばかりだ。

*1:そもそもあの画像はAmazonの所有物になるらしい