ただ眠いんだ

"人生はコメディだ!"

自意識過剰なのはわかっているのだけど

就職活動中である。
現時点では無職ということになるので、罪を犯すと新聞に「無職の男(22)」として載ることとなる。無職は悪いことはするものではない。

身の振り方をどうすればいいかわからない

この間も説明会というのに出席したのだけど、その場で適性試験があった。
問題が難しくて僕は四苦八苦していたのだけど、隣に座っていた人が唸っていた。
試験が終わり説明会が終了。彼は足早に帰って行ってしまった。

彼が帰ることになんの問題もないのだけど、彼はイスを元の位置に戻すことなく帰って行ってしまったのである。

それがどうにも気になるのだ。普段からそういうイスを見ると戻しておくかと思う。
だけどそこで「待てよ」と思う。なんかこの説明会という場面でイスを戻すってなんかアピールしてるみたいじゃないか。

僕は就職活動全般に流れる「素晴らしい自分を見て下さい!」的な空気感が苦手だ。みんなが嘘をついている。サークルの中心人物がそんなに大量にいるわけないじゃないか。
だいたいそんな素晴らしき聖人君子ばかりが集まるのであれば、どこの会社だって組織だって素晴らしい雰囲気と人材が溢れているはずだ。部下のせいにするクソ上司とかやる気のないゆとり社員なんてそもそもが入社できないはずじゃないか。

そして僕は「自分がいい人アピール」のようなことが嫌いなのである。身震いするほど嫌いなのである。「私はトイレのスリッパを綺麗に並べています!」的なアレである。自分でも性格が悪いと思うけど、わざわざアピールすることが鼻について仕方ない。
素晴らしい自分にとってはそうすることが当たり前だと言わんばかりにそれをアピールするけれど、当たり前だったらわざわざ言う必要ないじゃない。

話を元に戻す。僕はイスを戻すのは当たり前の行動だと思っている。それは「おもてなし」とかそういう事じゃなく、ただ単にイスが邪魔だからである。
ただ単に手をイスに当てて、数十cm前に押し出すだけの行為。それが就職活動の場であるとなにかのアピールになるのだ。そして自分の鼻についてしまうのだ。ああ、嫌だ嫌だ。
イスを戻すことがその人の人格を示すなんてことはないというのに。

結局のところ、僕はイスを戻した。どうせ1秒もかからない動作だ。人事の人が「どうもありがとう」といった。僕はたぶん曖昧な笑いを浮かべていたと思う。