ただ眠いんだ

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STAPより愛をこめて…Business JournalのSTAP記事へのツッコミ第3弾

論理の飛躍

似たような記事が多くなってきてタイトルを考えるのも大変になってきたので、今回から007風である。次はなににしようか。「STAPは二度死ぬ」とかか?
2016/07/01に公開された、Business Journalお得意のSTAP騒動トンデモ記事へのツッコミ記事である。
もはやライフワークになるんじゃないか?という感じだ。

biz-journal.jp

今回の著者は上田眞実氏。これまでの彼女の記事に対してのツッコミはこちらの記事を読んでいただきたい。

今回の記事の要約

4ページにわたる記事である。1セッションが4PVになるっておいしいですね!

1ページ目は

STAP細胞論文をめぐる研究不正事件で理化学研究所(理研)を退職した小保方晴子氏を、元理研研究員、石川智久氏が刑事告発した事件は5月、神戸地検の不起訴処分により終結した

との書き出しである。
このページに関しては、不起訴になったことと、それに関しての「フライデー」の報道に関するお話である。
ちなみにES細胞窃盗に関して小保方晴子氏が不起訴になったのは事実である。

http://www.jiji.com/jc/article?k=2016051800778&g=socwww.jiji.com

この記事の中で、地検は「事件の発生自体が疑わしいと判断」している。
この件に関してフライデーは勇み足の誤報をしたと言えるだろう。それは受け止めるべき事実であり、フライデー側の説明を聞きたいものである。

続く2ページ目は、ES細胞窃盗の件に関するフライデーの記事に関する説明に終始。

その次の3ページ目も窃盗事件に関して小保方晴子氏が無実であると述べ…

小保方氏が11年から12年度末に行っていたSTAP細胞実験にはES細胞を使っていなかった、STAP細胞はES細胞の混入なくつくれていたことになる。

急に雲行きが怪しくなった。読み進めていこう。

さらに神戸地検は「窃盗の発生自体が疑わしい」としたので、これにより小保方氏は細胞を窃盗しておらず、実験の捏造を行っていなかったことが証明された

4ページ目。

マスコミを使った、大掛かりな冤罪事件をでっち上げた犯人は誰なのか。そこにSTAP細胞事件の真相が隠されている。

とまあ、このような構成の記事である。

記事のポイントを整理すると、

  • ES細胞窃盗事件はそもそも起きていない
  • だから小保方晴子氏は無実である
  • よって小保方晴子氏は実験結果を捏造していない
  • STAP細胞はありまあす!
  • 冤罪をでっち上げたのが黒幕だ!

という5点だろう。

論理の飛躍のお手本のような記事

先ほど上げた5点、冷静に読むととんでもないことを言っている。
1番目と2番目はいい。論理の破綻はないだろう。起こっていなかった事件について、有罪とか無罪とか言う方がおかしい。
繰り返しになるが、この件に関してはいろいろな報道機関が反省と検証をするべきだと思う。

しかし、2番目の「小保方晴子氏は無実である」から3番目の「よって小保方晴子氏は実験結果を捏造していない」への論理の飛躍はどういうことなのか。
2番目においての「無実」は「ES細胞窃盗事件」についての「無実」であって、「実験結果捏造」への「無実」ではない。
Wikipediaにも記載があるが、理化学研究所調査委員会の最終報告によってSTAP論文の捏造と報告されたのは、画像の切り貼りと画像の意図的と思われる取り違えである。
そもそも論文の問題とされたのはES細胞云々だけではないのだ。

研究論文に関する調査報告書には「STAP細胞がES細胞由来である可能性が高い」という内容があるが、小保方晴子氏がES細胞を窃盗していなかったとしても、「STAP細胞がES細胞由来でない」という証明にはならない。
もちろん「STAP細胞はありまあす」ということにもならない。

3番目の「よって小保方晴子氏は実験結果を捏造していない」から4番目の「STAP細胞はありまあす!」へも論理の飛躍が見られる。
仮に小保方晴子氏が実験結果を意図的に捏造していなかったとしても、再現実験で一度もSTAP現象が再現されていない以上、ありまあす!ということにはならないはずだ。

5番目の黒幕云々に関しては、まあ、あったらすごいね。ってことで。


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記事の質が落ちてませんか?

一応前回の記事は、科学論文に挑もうとしてあえなく撃沈していった…という様相なのだけど、今回の記事に関しては上で検証したとおり、Wikipediaとそのソースのみによってツッコミをいれられてしまった。
STAPの記事にツッコミを入れるときは英語を読まなきゃなあと思うのだけど、日本語の検証だけでなんとかなってしまったのだ。

これはね、ツッコまれる側の怠慢だ。
まあ、あの程度の記事でも騙されちゃってる人もいるようなのでね…仕方ないね…

上田眞実氏がこの記事をどのような意図で書いたのかは、正直なところよくわからない。
自分で論理の飛躍に気がついていたのか、それとも気がついていないのか、どちらにせよだいぶ問題がある記事であると言わざるを得ないであろう。