ただ眠いんだ

When I'm in the middle of a dream...

2016年シーズンが終わったジャイアンツファンの話

9月10日、2016年のセントラルリーグは広島東洋カープが優勝を決定した。8月24日にマジック20が点灯してからなんと14試合での優勝決定である。その間に落としたのは2試合のみ。驚異的なラストスパートだった。

さて、カープのラストスパートの影で僕が応援しているジャイアンツは悲しくなる成績であった。マジック対象チームでありながら、同じく14試合を戦って5勝9敗の負け越し。二度の三タテを食らってあえなく撃沈といった感じだ。
僕は「リーグ戦1位通過でない場合はCSも日本シリーズも興味なし」なので、僕の中では残りのシーズンは消化試合である。

この記事を書いている時点でカープとのゲーム差が16.5である。2015年ももどかしい試合が多かったけど、スワローズとは1.5差と切迫していた。開幕からぶっちぎった2009年ですら12ゲーム差での優勝である。16.5ゲーム差の大きさがうかがえる。

一体なにが悪かったのだろうか。


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あまりに点が入らない

今年の試合を見ていると、ここ数年に輪をかけて明らかに点が入らないように感じられた。
まあ、原因はつながらなさすぎる打線なのだけど、その原因は選手層が薄くなっていることであると思う。
首位打者を張っている坂本勇人や、3割近辺をふらついている村田修一、既定には到達していないものの存在感を示している阿部慎之助、物足りない感じがするけど.280に乗せてきている長野久義など、これまでに打撃で実績を残してきた選手はある程度の数字を残している。
初の規程打席到達1割打者の可能性がある小林誠司を除けば、そこまで壊滅的な打率・出塁率ではない。

壊滅的な代打率

じゃあ、上に書いたある程度の数字を残している以外の選手はどうなっているのか。
レギュラークラスでない選手は代打として出場する。つまり、代打の成績を見ればある程度の層の厚さが見えそうなものである。

…というわけで代打での成績を調べてみると、代打率トップはなんと大田泰示!打率.208!出塁率.231!
代打でトップの成績を残している選手が打率2割ギリギリ。代打は難しいと聞くが、それにしたって…
ちなみに出塁率のトップは相川亮二の.269である。ひじょーに厳しい。

驚くことに代打率トップ20の中に入っているのは大田泰示26歳のみ。ソースにしたサイトで発表されているトップ28人の中に入っているのは大田泰示、相川亮二、堂上剛裕、脇谷亮太…
相川は今年40歳、堂上剛裕はドラゴンズからの移籍組で31歳、脇谷も34歳である。年齢層からすっかりと若手・中堅が消えてしまっている。

若手・中堅野手はどうなった

今年のジャイアンツの問題はここにあるように思う。いや、昨年や一昨年にも見えていた問題である。20代野手陣が頼りなさ過ぎるのだ。
たとえば今年2番で多く起用された橋本到がその象徴である。一時はレギュラー定着か?と思われる起用であったが、打率.224の出塁率.288という成績。少なくとも2番打者として合格点には達していないだろう。
20代野手といえば中井大介も大変なことになっている。打率.170だ。ちょっとどうしたのかという成績である。
大田に関しても代打率ランキングではチーム内最高打率を誇ったが、打率.213ではレギュラー奪取にはほど遠いだろう。

そして、打撃でチームを引っ張る面々は坂本以外ことごとく30代。どこかしらにケガを抱えていて、時には休みを取ってコンディションを維持していく年齢である。そのときに代わりに出てくる選手に怖さがなさ過ぎる。
坂本が離脱すればクルーズ・辻・寺内・中井・片岡あたりが代役となるが、攻守に不安が残る。阿部や村田が離脱しても、守備はともかく打撃を埋められるようなバックアップ要員がいないのである。

そして、主軸が健康でケガによる離脱をしなかったとしても、いつか引退するのだ。そのときに新しい野手は育っているのだろうか。

野手陣のバックアップ要員が不安定であり、攻撃力も守備力も落ち込んだのが今年のジャイアンツだった。攻撃で大量点が取れないときも中継ぎが踏ん張って勝ちを拾う…というのがここ数年の勝ちパターンであったが、投手陣にも戦力ダウンは起こっている。
拾えていた勝ちを拾えなくなり、投打がかみ合ったカープの独走を許したというのが今シーズンの印象である。

なんでこういう状態になったのか

ドラフトがめちゃくちゃすぎる

ここ数年のジャイアンツのドラフト指名選手を見るとなかなかめちゃくちゃである。2010年からのドラフト指名選手の(育成ドラフト除く)中から、現在もジャイアンツに残っている野手のみピックアップしてみる。
2010年は投手のみの4人指名、2011年の7人指名で野手は高橋洸の1人のみ(2013年から育成登録)、2012年辻東倫、2013年小林誠司・和田恋、2014年岡本和真、2015年重信慎之介、宇佐見真吾、山本泰寛、松崎啄也…

なんと今シーズン1軍で50以上打席に立ったのは正捕手小林と2015年ドラフトの重信・山本のみである。ここまで来ると編成・ドラフトの方針に問題があるとしか思えない。もはや育成が弱いとかそういう問題じゃないだろう。
ちなみに数年さかのぼってみても、現在1軍に登録されているのは長野・大田・橋本くらいである。はっきり言って常軌を逸したドラフトの弱さだ。
投手偏重すぎる指名は編成の問題だろうし、即戦力のあまりの枯渇っぷりはスカウトの問題だろう。

来年度の急浮上は…?

正直なところ、来年になったら若手中堅野手が揃い…ということは起こらないだろう。だってそもそも人数が絶対的に足りないんだもん。
三軍を作ったりして、育成に力を入れ始めてはいるものの、突然戦力が大幅アップするというものでもあるまい。光は見えるかもしれないけど、それは数年先の話だ。

そうなってくるとオフに戦力の補強…ということになる。若手を起用しながら勝っていくには、実力・実績のある中堅・ベテランの存在は不可欠である。
しかし、補強もなかなか難航するだろう。昔に比べて各球団のFA交渉への参加度合いが上がっているように思えるし、年俸競争で確実に勝てる…というような状況でもなくなっている。

来年も昨年今年と同様に優勝は難しいシーズンになるだろう。急浮上は起こらないんじゃないかと思う。

徹底的に現実的な補強と中堅野手の台頭求む。いないんだけどね…