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「KY」廃れて「それな」が流行る

元々はインターネットの(電子)掲示板上で使用されてきたが、メールでも使用されはじめたことをきっかけに、会話にも使われるようになった言葉である
KY語 - Wikipedia

満ちあふれていた「KY」

僕が中学生の頃、「KY」という言葉が頻繁に使われた。「空気読めない」の略語は当時の中学生の間では恐れられている言葉だった。特にスクールカーストの最上位の人から発せられる「KY」というレッテルは、スクールカースト最下層への左遷通告と言っても過言ではない。
僕はスクールカーストと離れたところにいたので直接その害を被ったことはないのだけれど、アルファベット2文字が学生生活を大きく左右するところを何度か目撃したことがある。
「近所に住んでいる」というかなり適当な理由だけで、反抗期真っ盛りの13歳から15歳を半日間大量に集合させる…という公立中学校のシステムの中で流行った「KY」という言葉はあまりにも悪影響がありすぎたように思う。
「KY」と呼ばれないために必死になって空気を読んだ…と言う窮屈なことをしていた人も多かったんじゃなかろうか。

2007年の流行語大賞にエントリーされ、現在ではすっかり死語となったけれど、簡単に片付けるに被害者を多く生んだ言葉だと思う。

「KY」に大きな被害を受けていた人は、今の「KY」の死語感になにを思うのだろう。
当時いじめていた側は未だに「KY」を使っていそうである。そういう人にはあまり近寄らないようにしよう。

「それな」の安心感

最初はTwitterでどうでもいいリプライ(俗称・クソリプ)の代表格されている「それな」という言葉は若者言葉の筆頭になりつつある。どうも使うと「大学生っぽい」らしい。
おそらく数年後には死語となって「あんな時代もあったね」とこういうブログ記事に登場する言葉になっているんだろうけど。

「KY」が相手にレッテルを貼り「空気も読めないダサいやつ」という「村八分宣言」であったのに対して、「それな」は賛意を表明する言葉である。その賛意もぼんやりしているのだけど「私もそう思う」が「それな」という3文字に集約されているのだ。

それにしてもネットの掲示板上で生まれて、個人間のメールで使われて広まった「KY」に対して、SNSで広まった「それな」が賛意を示すのは興味深い。どちらもネット上のやりとりであるにも関わらず、対照的な言葉である。

対人関係のストレスを軽減するための言葉

「それな」に対してなんと返事をすればいいかはたしかにわからない。しかしとにかく賛意を表されたのだというのは伝わる。
「それな」は素晴らしい!とまでは思わないし、ぼんやりとした賛意にどれだけの意味があるかは、正直言って微妙ではある。
「それな」が流行ってる中学校に積極的に行きたいとは思わないけれど、「キモい」と「KY」が連発されている中学校よりはだいぶ過ごしやすいんじゃないかなと思う。

「KY」の流行った中学時代を過ごして疲弊した僕らの世代が「それな」を多用しているのである。人間関係のストレスを軽減させるように流行が変化したのかもしれないなあ。