ただ眠いんだ

"人生はコメディだ!"

ペイチャンネルはハイリスク

(この記事は2015年2月19日にMediumに投稿した記事の再編集・再公開版です)
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そもそもペイチャンネルってなによ?という方はこの投稿は読まないほうがいいんじゃないかと思うのだけど、簡単な説明をしておくと「ホテルや旅館などのテレビで視聴する有料チャンネル」。もう少し有り体に言ってしまえば「宿泊施設用の有料エロチャンネル」となるだろうか。

合宿免許のために2週間と少しの期間、福島県は郡山市のの某ホテルに泊まっていた。ひとりで行ったものだから、自動車学校から帰ってきたら、延々と1人で過ごすこととなる。いや、自動車学校でも基本的にひとりであった。
その頃大ヒットしていたにお調子者が歌う「あったかいんだからあー」に若干の苛立ちを覚えつつひとりだった。

僕の部屋はホテルの6階、エレベーターを降りてすぐの廊下が少し広くなったところに機械があった。1000円とだけ書かれたその機械には、お札を入れるところとテレフォンカードほどの大きさのものが出てくる口が。そう、ペイチャンネル専用カードを売っている機械である。

エロをみるために一晩1000円という値段が果たして妥当なのかどうかはわからないけれど、見てみたいという欲求に駆られるものなのだ。ペイチャンネルというやつは恐ろしい。

一晩1000円という値段、そして買ってみないことにはどんな映像が放映されているのかよくわからないという、なかなかのハイリスク商品。
結局、手を伸ばすことができないまま2週間がたち、自動車学校を卒業し、日常生活に戻ってきてしまった。普通に家で過ごす分にはペイチャンネルを目撃する機会は訪れない。

将来的に1000円をポンと出せるようなぐらいの経済状況になったら、一度は見てみたいなあという気持ちはあるが、その時までペイチャンネルというシステムが生き残っているかどうかは非常に怪しいところだ。
すでにネットであんな動画やこんな動画を見られるのだから、わざわざ一晩1000円も払ってまで見るものでもないのだろうし…

僕が泊まっている2週間の中で一度だけ、たった一度だけペイチャンネルの機械の前にいるおじさんを見かけた。
僕はそちらを見たい衝動に駆られつつも、エレベーターの階数表示を見ていた。それが彼への最大限の配慮であり、それこそがペイチャンネルのマナーなのだ。
やはりハイリスクな商品である。