ただ眠いんだ

When I'm in the middle of a dream...

『時をかける少女』に関するいくつかの考察

好きな映画は?と聞かれれば「時をかける少女!」と答えるくらいには時かけ大好き、20回弱見てるし、もはや次のセリフや展開を完全に覚えちゃってる程度には好きな映画。もちろんアニメ版。細田守監督が監督をしているやつ。

以降ネタバレ注意、というかみんな絶対に一度は見てるよね?

映画だったりフィクションのいいところは、他の人と意見が食い違っても、それを話のタネにできることだと思うので、好き勝手書いていこうと思う。 別れ道 ↑例の別れ道にも行ってきた

千昭と未来で会えるのか?千昭は未来で待ってるのか?

いきなり物語の核心から。
千昭は自分がタイムリープしてきた未来人であるという秘密を打ち明け、本来の時代へと戻っていくわけだけど、その直前の名シーン。河原での告白に関して。

「未来で待ってる」 「すぐ行く、走って行く」

絶対キスするじゃん!っていうシチュエーションからのキスせずに頭ポンポンは男として見習うべき所作なんだろうか。イケメンはすごいなあ。

「未来で待ってる」という千昭の言葉には偽りはないはず。
未来人とはいえ、高校生ぐらいの年齢でそんな約束ができるのは素晴らしいことだなあと思う。外見はチャラ男っぽいけど。
早川さんと仲良くしてたけど!

ただ、千昭は未来で待っているだろうけど、それがまた会えるかというとなんとも言えない。
そもそも千昭が来た時代が今から何年ぐらい後なのかもわからないし。
待ち構えているのはおそらく悲恋。切ないなあ。

真琴のやりたいこととは?

千昭が未来に帰ってしまった後のグラウンドでの野球。そこで功助に向かって

「私、やりたいことできたから」

と宣言する真琴。進路を文系にするか理系にするか悩んでいた真琴がそこから短期間で「やりたいことができた」というまでになる。
当然、物語で描かれた一連の騒動がその進路決定に影響を与えているはず。

「この絵、残してみるよ」

という言葉から考えれば、目指す進路は魔女おばさんのやっている絵画の修復など、あの絵に関連する職業を目指していくのだろう。
身内に目指す職業の人がいるというのはなかなか心強いだろうし。

しかし、目指す対象が魔女おばさんというのは、またもや悲恋の予感が…

藤谷果穂の恋路は

時かけの正ヒロインは藤谷果穂だ!
なんて言いたくなるくらい、気に入っているキャラクター、藤谷果穂。
悲しいほどに知名度は低い。そもそも名字が作中に登場しない。
記憶にない!という人には「功介を好きなボランティア部の後輩」と言えば思い出せるはず。赤メガネの彼女*1

正ヒロインにはならなかったとはいえ、最後の野球シーンでもしっかり登場。功介との距離はだいぶ縮んだ…のかな。
訪れなかった未来では功介に自転車で送ってもらう(直後に死ぬけど)など、いい感じになっていたのできっと恋愛は成就するはず。

待ってられない未来はあるか?

最後に映画のキャッチコピーについて。

待ってられない 未来がある。

真琴にとっては絵を守るという未来。千昭にとっては絵を未来で見るという未来。功介にとっては医学部へ進むという未来(への希望)が待っている…という風に考えるとかなりの名コピーだと思う。

功介のセリフで印象深いものに

「ちゃんと前見て走れよ!」

というのがある。前を見ずに走って、道路に飛び出しそうな真琴への忠告をしているようなセリフだけど、なんだか啓示のようにも聞こえる。

千昭の河原告白シーンにも

「お前さ、急に飛び出して怪我とかすんなよ」

という、走り回る真琴への忠告が。

『時をかける少女』というのは、とにかく全編を通して走り回る真琴が事件を起こしたり、事件を解決したりする物語。 とにかく走り続ける真琴への二人からのメッセージとして似た意味合いの言葉がかけられるのが、三人の仲の深さを表現しているように思える。

いろいろと書いてはみたのだけど、上手く言葉にできない部分がかなり多い。とにかく見た方がいいよ時かけ!

*1:ちなみに細田守監督の最新作である『バケモノの子』のヒロインの楓も、ワンシーンだけ赤メガネをかけていた。細田監督と趣味が合うなあ。