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ビートルズの音楽性の大まかな流れ

ビートルズが好きである。勢い余ってブログのタイトルにもビートルズの歌詞を引用したりしている。そこでふと、ビートルズ自体について書いたことがないと思い当たった。なので書く。

ビートルズに関して書いてあるブログを見ていると「最も成功したバンド」であったり「偉大なバンド」的な評価を前面に押し出している事が多い。もちろんそれはある面で正しいのだろうけれど、「昔のバンド」だし「洋楽」だし…
音楽の好き嫌いに「成功したか」「偉大か」なんて関係ない。「どんな音楽か?」が大事なのである。
「それぞれのメンバーに魅力が…」なんて話も同様で、そんなのはバンドの音楽が好きになってから考えることだ。

そんなわけで、ビートルズの話をしよう。

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とにかく色々な曲がある

ビートルズの音楽を特徴づけるものは様々にあると思うのだけど、僕が一番重要だと思うのは「とにかく色々な曲がある」ということだ。
Wikipediaを読むと「ビートルズはロックバンドである」と書かれている。たしかにそれは間違いないのだけど、「ロック」と言われて想像するような音楽だけではないのがビートルズである。

そして、その様々な作風の曲がいずれもクオリティーが高いというのが、ビートルズの最大の魅力なのだと思う。
最初のシングルを1962年に発売してから、最後のアルバム「Let It Be」が1970年に発売され解散するまでの8年が足らずがビートルズの主な活動期間である。その中で13枚のアルバム*1を発表したのだけど、その中で様々な作風の曲を作っているのだ。

今回はその変容していく音楽性の流れについて書いてみる。

3つの活動時期に分けられることが多い

多くの場合、ビートルズの活動時期は2つか3つにわけられる。ここでは3つに分けたいと思う。

  • 前期…ライブアーティスト・アイドル
  • 中期…前衛的・サイケデリック
  • 後期…混合・バラバラ

この3つだ。
それぞれに特徴的な楽曲を紹介する。

前期…ライブアーティスト・アイドル・ロックバンド

デビューから1966年まで、ビートルズはとにかく多くのライブをこなすアーティストであり、アイドルとしての地位を築いた。その方向性を示すように初期の楽曲は恋愛に関する歌詞が多いのが特徴でもある。
前期のビートルズは「正統派4ピースバンド」の音楽と言えるだろう。

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この「I Want Hold Your Hand」なんかはビートルズの初期の音楽性を代表している曲だ。日本語タイトルとして「抱きしめたい」というのが定着してるけど、正しくは「手を握りたい」だよねえ。
ギターが2人にベースとドラム、そんな4ピースバンドで、レコードに収録された曲をライブで演奏する。そんなビートルズの前期を特徴づける曲である。

中期…前衛的・サイケデリック

前期での「アイドル4人組」というイメージがひっくり返っていくのが中期である。
ライブにうんざりしつつあった1965年のアルバム「Help!」あたりから変貌の兆しが見え始めて、年末発売の「Rubber Soul」で明らかに音楽性が変わったことがうかがえる。ライブを辞めることが決定したことにより「ライブで演奏できる曲」という制約が外れ、スタジオでの音作りに傾倒することとなる。
折しも時を同じくして録音技術が向上しており、結果としてその音楽は前衛的になっていく。

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「Eleanor Rigby」の歌詞はこうだ。ほら、あの孤独な人達を見てごらんよ。あの孤独な人達は、一体どこから来たのだろう…
数年前まで「彼女は君のことが好き」とか「君の手を握りたい」と歌っていたアイドルの変容。この2つが高いレベルで共存しているのがビートルズの魅力の一端だろう。

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そして、違う曲を1つにまとめるといった、後期に繋がる技法もこの頃に生まれる。

後期…混合・バラバラ

初期でのアイドル性と中期の前衛性が混ざり合うのが後期だ。それまでの活動によって、メンバーそれぞれの個性が強くなり、そこから名曲が多く生まれた。

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これはアルバム収録版ではないが、ジョージ・ハリスンの名曲「While My Guitar Gently Weeps」である。繊細!

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かと思えば、ジョン・レノンの「Revolution」は荒々しい。歌詞もかなり政治色が強い。

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そしてポール・マッカートニーの「Hey Jude」はメロディアスに仕上がっている。

後期には明らかに「メンバーそれぞれの個性」が強くなり、1つのバンドとは思えないような様々な名曲が生まれた。この時期に強く表れるメンバーの個性は、ソロ活動にも色濃く反映されることとなる。この個性の強まりが解散の原因として語られることも多い。

一方で、最後のライブ演奏である「ルーフトップコンサート」においてはしっかりバンドとして機能している姿を確認できる。

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以上、ものすごく駆け足ではあったのだが、ビートルズの音楽性の流れである。今回紹介した曲を聴いていくと、たぶん「ビートルズとはこういう音楽性のバンドである」と分類することが不可能だと思えるのではないだろうか。

気になる曲があったら、同時期の曲を聴いてみたりすると、そこからビートルズにハマったりするかもしれないので、お気に入りの曲を探してみて欲しい。絶対にTSUTAYAとかに置いてあるから。

*1:数え方によっては12枚