ただ眠いんだ

"人生はコメディだ!"

ビートルズの皮肉な歌詞について

ネットを検索してたら「本当は怖いビートルズ」なる記事を発見しまして、これは面白そうだと中身を見てみたらMaxwell's Silver Hammerは殺人鬼について歌っているHelp!はジョンの気持ちが無視されているLucy In The Sky With Diamondsの頭文字が薬物を示している
…という感じの内容でして。
おそらく内容的に間違いはないから、非常にいい記事だと思うんですが、なんというか、そう「僕が一番、ガンダムをうまく使えるんだ!」という気持ちになったのです。ちなみに今調べてみたら「僕が一番ガンダムを…」という件のセリフ、アムロが独房に軟禁された状態で叫んでいたらしく、なんだか悲しい。
ちなみに「ポールは実は死んでいた!?」みたいな記事ではないので安心して読んでいただければと思います。

And Your Bird Can Sing

アルバム「Revolver」に収録されている曲である。

When your bird is broken
君の鳥が壊れてしまったら

Will it bring you down
君は悲しむだろう

You may be awoken
目が覚めるのかもしれない

I'll be round, I'll be round
僕がそばにいることに

とまあこんな歌詞の曲であり、歌詞だけ読んでいるとあたかも「自信満々の君に気がついてもらえない」的な物寂しさを感じる曲である。その歌詞に軽やかなメロディーが乗っているのも非常に面白い曲だ。
この曲はデモバージョンがAnthologyの2に収録されているのだけど、これがちょっとヤバい。曲の構成はほとんどできあがっていてあとは歌入れ…みたいな状態のデモなんだけど、なぜだかジョンとポールが爆笑しながら歌っているのだ。ちょっと吹き出しちゃった…なんてかわいい状態ではない。2分13秒の収録時間中ほとんどケタケタ笑っている。そう考えると寂しげな歌詞の裏になにかが隠されているんじゃないかと邪推してみたくもなる。
ジョンは後にこの曲は自分であまり好きではないという趣旨の発言をしている。なにか関連があるのでしょうか。

Only A Northern Song

職場の有線でビートルズが流れていることがあるのだけど、僕がビートルズ好きである、という話をすると「なんか怖い曲流れるよね」と言われることが多い。それでよくよく話を聞いてみると「A Day In The Life」の終盤か、この「Only A Northern Song」のどちらかである。
おそらく曲調があまりにも他の曲と違うのがこの「Only A Northern Song」だ。たしかにどの楽器も好き勝手めちゃくちゃに演奏しているような印象がある。

この曲を聴いたら、コード進行が間違ってると思うかもしれないけど、こういう風に書いたんだ夜遅くに聞いたらおかしなバンドだと思うかもしれない。でも、こういう風に演奏したのさどんなコードでも、どんな言葉でも、大した問題じゃない。たかが北国の歌なんだから(only a northern song)というメタ的な歌詞も相まってビートルズのサイケデリック曲の代表であると言える。

この曲の歌詞は、ビートルズ自前の音楽出版社が「Northern Songs」であることを考えるとパンチがある。メンバーの中でジョンとポールだけが株主になり(それでも取り分が異常に低い、ひどい契約をさせられてたわけだけど)、ジョージは3番手ソングライターとしてジョン・ポールよりさらに低い取り分…そんな不満をサイケデリックな曲に乗せて表明したのだ。

ちなみにジョージは「Harrisongs」という自前の音楽出版社を設立するのだけど、この「Only A Northern Song」に関しては曲ができた時期の問題で、そのまま「Northern Songs」での登録になっている。

Octopus's Garden

アルバム「Abbey Road」に収録されたこの曲は、ボロボロになったバンドの人間関係とは裏腹に非常に牧歌的というかほんわかした雰囲気がある。サウンドもさることながら、リンゴ・スターのボーカルは本当に楽しそうである。Yellow Submarineの続編といった趣だろうか。キッズ受けもするサウンドである。
その明るい曲調に明るいボーカルで彼は招き入れてくれる。僕らの現状を見てひっそりとしたタコの庭に行きたいああしろこうしろなんて、誰も言わないといった具合の歌詞が楽しく歌われる。実はリンゴが一番の皮肉屋なのではないかと、この曲を聴くと感じられるのは気のせいでしょうか。「Get Back」なんてストレートだもんねえ…

とまあ、そんな3曲を紹介してみた。
それぞれ、ジョン・ジョージ・リンゴの曲を紹介したのだけど、意外とポールの曲はグサッとくるような皮肉が少ない印象を受ける。まあ、いちいち皮肉を織り交ぜずにストレートに言う性格だったのだと取れるけど。

果たして「僕が一番ガンダムをうまく使え」たのかはわからないけど、とりあえずこの辺にしておこうと思う。

参考文献